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らくらくエクササイズ

「順調だったのに、急に効果が上がらなくなった!」
でも、それこそがダイエットの正しい姿なのです。

コートを脱ぐ季節になると、「1週間で5kg減」などという魅力的な広告が目立ち始めます。しかし、何年もかかって築き上げてきた肥満を、たった1週間で 解消することは絶対に無理だということを、まずしっかり頭にたたき込んでおきましょう。ダイエットに必要なのは、3か月、半年、1年という長期戦を乗りき る戦略なのです。

この苦しい長期戦で心強い味方となるのが、「停滞期に意気消沈しないための科学的根拠」です。強い決意を持ってカロリー制限をしたり、食事の量を少し減 らしたり、間食を控えたり、運動をしたりなど、さまざまな形でダイエットをスタートさせたとき、当初は面白いように体重が減ってくるものです。減り方は個 人によって差がありますが、それでも、1か月ぐらい経つと、1~2kgぐらいは体重計の目盛りが少なくなっていることでしょう。

ところが、ある時期を境に(だいたい、それは1か月目ぐらいに訪れますが)、今までスムーズに減っていた体重が頑として減らなくなる時期が来ます。ダイエットを投げ出したくなるのは、たいていこの時期です。

ここでもう一度気持ちをぐっと前に押し出すために必要なのが、先ほど申し上げた「停滞期に意気消沈しないための科学的根拠」です。なぜ体重が急に減らなくなったのか理解していれば、つらいこの時期を必ず乗りきることができるはずです。

人間の身体は、食べ物がなくなったり、寒さや暑さにさらされたりしたとき、どんな厳しい状況の中でも命を守るために適応していこうという能力を持っています。そうやって、私たちの祖先は生き抜いてきたのですが、この適応能力がダイエットにも発揮されてしまうのです。

ダイエットによって体重が減り始めると、私たちの身体は非常事態だと判断し、消費エネルギーを減らし、栄養摂取能力を高め、少ないエネルギーでも体重を維持できるように働き始めます。これが、誰にでも訪れるダイエットの停滞期なのです。

でも、しばらく同じ生活を続けていくと、身体はだんだんその状態に慣れ、再び「体重を減らしても大丈夫」という判断をしてくれます。こういった停滞期は その後何度も訪れ、階段状に体重が減っていくのが正しいダイエットの姿なのです。言葉を換えれば、こうした停滞期のないダイエットは、身体の反応を無視し た危険なダイエットといえるでしょう。

ダイエットを長続きさせるには、心身ともにストレスのかからない無理のない計画がなにより大切です。食事のコントロールとともに、運動も長く細く続けて行くようにしましょう。

「体力年代別・運動強度に対応する脈拍数」の表を参考にして、ふさわしい強度の運動を行うようにしたいものです。

体力年代別・運動強度に対応する脈拍数(毎分)

運動を長続きさせるには、最初は身体に負担がかからない程度から始め、体力が上がってきたらしだいに強度を上げて行くのがポイント。ダイエットにふさわしい運動は、脈拍数が中等度程度のものです。

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