笹離宮上映会3「飛騨白川郷」
- 2015年8月8日(土) 17:00~19:00
第三回上映会 飛騨白川郷「合掌造り民家はいかに生まれるか」―技術伝承の記録―
本編42分/2005年作品/民族文化映像研究所製作/ 製作 姫田忠義他
会場:笹離宮内「清風萬里館」大広間 定員 20名(要事前申込み)
料金:大人800円 子供400円(ただし入園者無料)
飛騨白川郷(岐阜県大野郡白川村)荻町は、一九九五年(平成七年)十二月、ユネスコによって世界文化遺産登録が決定された合掌造り民家集落の地です。
「この家は、先祖が、米も食べずに建てたんだぞな」。
「合掌造り民家はいかに生まれるか」のはじめにある荻町の女性の言葉です。世の権力者や特定の社会集団がつくった記念碑的世界遺産などではない、庶民が自らの力でつくり上げ、しかもいまも住みつづけている日常生活の場・合掌造り民家。
さらにそれは、世界文化遺産登録の理由にあげられているように、アジア的草木文化の典型であり、しかも独特の姿とすぐれた復元力をもつ柔構造・建築構造を実現しているものなのです。屋根を葺くコガヤは、かつてはナギバタ(焼畑)によって用意されていました。また、礎石を据え、屋根を葺くとき、大勢の地域の人のユイ(無償の労力交換)によったなど、雪国の山村・荻町ではぐくまれ、伝えられた人間文化がそこにあります。
「人は、人のなかで、自然のなかで、どのようにいきてきたか。」