笹離宮

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縄文夜話 第八夜

2016年10月22日(土)17:00~19:00

 

 

縄文夜話8_2

「縄文の酒(ささ)はどんな味?」

~笹(ささ)と酒(ささ)と縄文と~

 

ゲスト:宮坂醸造株式会社 酒類事業会社 代表取締役社長 宮坂 直孝氏

 

縄文に酒はあったのか?

縄文に酒はあったのか?縄文遺跡からは、酒醸造をしたのではないかという間接的な証拠が見つかっていますが、研究はまだまだこれからのようです。猿が木の洞や岩のくぼみなどに溜め込んだ果実などが自然に発酵して酒になった猿酒が知られています。サルナシはサルがこの果実を猿酒にしたとされることから名づけられました。ましら酒とも呼ばれ、猟師や木こりなどが探し求めて飲んだといわれます。私たち人間は約40万年前に地球上に登場したホモ・サピエンスで、大脳新皮質の発達が特徴とされる霊長類です。40年前の我々の祖先というと、サルに近いと思われがちですが、実は今の人間とほとんど同じ身体的特徴と能力を持っていたと考えられています。縄文時代は今から約1万5,000年前(紀元前131世紀頃)[から約2,300年前(紀元前4世紀頃)、地質年代では更新世末期から完新世にかけて日本列島で発展した時代であり、世界史では中石器時代ないしは、新石器時代に相当する時代ですから、知恵は現代人と同等、もしくはもっと優れていた可能性さえあります。ただ、文字の発明、紙の発明以前であり技術文明としては相当の差があるのはもちろんです。

このような縄文人が猿も作る酒を造らなかったと考える方が難しいと考えられます。縄文人は一体何を原料に酒を造り、その味はどのようなものだったのでしょうか。

 

酒は「ささ(笹)」と呼ばれた

古来、酒は「ささ」と呼ばれてきました。一説には「さけ」の「さ」音を重ねたともいわれますが、中国で酒のことを「竹葉(ちくよう)」と呼んだことから来たとも伝わります。竹葉とは竹の葉と書きますが、実は竹の葉だけでなく笹も指すことばです。

『その昔、漢の国に劉石という者がいたそうです。その継母が実の子にはご馳走を食べさせ、継子である劉石にはいつも残飯を与えていたそうです。劉石は、悔しくてそれを口にすることができませんでした。しかし、継母の目につくところに捨てると、こっぴどく折檻されてしまいます。そこで、家の近くの木の股にある洞に、隠れて捨てておきました。ある日のこと、その木の近くを通ると、なんとも香しい匂いがします。見てみると、残飯を捨てた木の股の洞に、笹の葉から落ちた露が溜まり、それがいつしか香ばしい匂いを放っているではないですか。劉石が試しにこれを啜ってみますと、えもいわれぬ味がしました。この体験がもとで、劉石は長じて酒造りの名人となりました。酒の発酵の時に竹葉を折って覆いをするなどの工夫をして、酒を造り評判になりました。これを国王に奉ったところ、比類無き味わいに国王から褒美を賜わり、名声は更に高まりました。劉石は、その後家富み、栄えたと伝わります。』この劉石の故事によって、酒を「竹葉」というようになったといわれるのです。

 

開始時間後の入場はお断りする場合があります。

終了時は園路が暗いため、懐中電灯等ご持参ください。 

夜は冷えますので、ご注意ください。

□ お陰様で定員に達したため、申込みを終了しました。ありがとうございました。

 

イベントについて
時間:17:00~19:00 (開場16:30)会場:笹離宮内窖(あなぐら)「縄文窠(じょうもんか)」定員20名(要事前申込み)  対象:高校生以上参加費:無料( 笹酒用意あり:500円)
団体のお客様 Web予約

よりお楽しみいただけるよう団体 (15名以上) でお越しになるお客様には、事前の予約をお願いしております。

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