乞巧奠(きこうでん)〔笹離宮七夕祭り〕飾りつけ
- 2015年8月1日(土) ~14日(金)
悠久の時を超え、笹離宮に七夕祭りの原点「乞巧奠」が甦ります。陰暦の七月七日に織女星にあやかり、はた織りや裁縫が上達することを祈った、中国の行事が基になっています。平安時代に日本に伝わると、宮中行事として七夕行事が行われ、様々なものを供えて星をながめ、香をたいて、楽を奏で、詩歌を楽しみました。「乞巧奠」は陰陽五行の宇宙観に基づいた祭りで、五色の彩は五行の元素である木・火・土・金・水を表しています。笹離宮では総笹柄の着物を中心に、左右に陰陽竹(インヨウチク)を配し、五色の糸房、五色の布、笹染の薄衣の飾りで「陰陽五行」の宇宙観を表現します。
期間中、外露地には笹の茅の輪が設けられます。正月から六月までの半年間の罪穢(つみけがれ)を祓う夏越しの大祓(おおはらえ)で、笹(茅)の輪をくぐることにより、笹の浄化作用で疫病や罪穢が祓われると信じられています。