笹離宮

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内露地

梅見門 翠陰 茶棟「箬庵(じゃくあん)」
―梅見門
「笹離宮」表看板

梅見門は外露地と内外露地の境にあって庭を仕切っています。簡素な造りに見せて、両袖の竹垣ともどもさりげなく決壊を形づくっています。柱の節にあるアテ丸太を用い、細竹で抑えた杉皮葺きの切妻屋根を腕木で支える腕木門で棟に丸竹を置きます。ここでは笹離宮の空間のスケールに合わせて寸法が大きめに取られています。書院造の門を更にお茶好みに簡素化した草庵露地の為の門で梅見門と云います。中門とも云い、いよいよお迎えの茶棟へ入る前に設ける儀式の門です。杉皮葺、切妻造の腕木門で、柱は丸太を用い、竹格子戸を両開きとしています。柱には「枝打ち」の痕が意匠として残されていますが、これは手斧(ちょうな)で枝を上下から払った痕を模して、彫刻刀で一つ一つ彫り上げたものです。

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―内露地

―翠陰
待合「翠陰(すいいん)」

梅見門をくぐり、正面にある茶室「箬庵」に赴く前に、客が立ち寄るのが待合である「翠陰」です。その名には竹の「清らかな緑陰」という意味が込められています。左右に広がる建物の中央に待合の場を取り、奥は障子張りの明かり取りになっています。明かり障子の前には、まろやかな曲線が印象的な大扁壺が据えられています。夕陽のころには、待合の裏に茂る淡竹のシルエットが明かりの障子に揺らぐように映り、まるで竹林の中を満月が昇りゆくような、このうえない幽玄な光景を目にすることができます。茶棟に入る前に衣装等を整えて待つところで「用足し」の場所を設けてあります。近代的な中に小堀遠州公の意匠を取り入れています。中央部が二基の腰掛を向い合せて配した待合で、両袖が男女と障碍者用の手洗になっています。

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  • ―大扁壺「波の形」
    大扁壺「波の形」

    細かく波立つ水面に映った満月を切り取って作品に写したというデザインコンセプトで、障子窓の上段の縁の緩やかなカーブと相乗して、柔らかな美しさを演出しています。

  • ―網代(あじろ)天井
    網代(あじろ)天井

    手洗所の内装は檜と杉の無垢板で清々しい空気が漂います。手洗所の上部は、木曽の職人・小林氏が、一枚一枚手でそいだサワラの枌板を組み合わせた綱代天井。整然と交差する木目が美しい。

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―簾(すだれ)
簾(すだれ)

待合の軒には短い簾がありますが、これは余分な視界を遮り、笹離宮の美的要素に視点を向かせるための工夫のひとつです。

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  • ―内露地の延段
    内露地の延段

    梅見門を過ぎると延段の意匠も変化を見せ、ランダムに並べられた「草(そう)」の意匠の延段の側面に、わずかに規則性が伺えるようになります。さらに進むと、その先は左右に平石を配し、丸石と組み合わせたものへと変わり、「行(ぎょう)」の延段の意匠になります。

  • ―灯篭(とうろう)
    灯篭

    笹離宮には故安井清氏収集による灯篭が全部で11基、内露地と植物園エリアを中心に置かれています。この11基の灯篭は全て別々の意匠になっています。それぞれ、織部燈籠・蛍燈籠・舟着型燈籠・六角生込燈籠・岬風生込燈籠・創作六角生込燈籠・丸生込燈籠(格子付)・雪見燈籠・三光燈籠・寸松庵燈籠・岬燈籠。

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  • ―「真」の延段
    「真」の延段

    待合を出て「真黒石」の沿路をもどり、茶室「箬庵」に向かう沿路を辿ると、そこは「真(しん)」の延べ段である。外露地から梅見門を抜けて待合に続く「草(そう)」と「行(ぎょう)」の意匠に続き茶室に直接つながる沿路は「真」の意匠となります。沿路の意匠の「真」「行」「草」は漢字の「楷書」「行書」「草書」に対応し、「真」が最も格式が高く整った形です。板状の石を敷き詰めたものです。「草」は「あられ零し」のように形に囚われず自由に崩した風雅な形です。「行」は「真」と「草」の意匠を組み合わせた中間の意匠です。

  • ―枯山水(かれさんすい)
    枯山水(かれさんすい)

    箬庵の西側には、白砂に大小の自然石を配した枯山水の庭が広がっています。石と砂のみで構成された無機的な世界でありながら、見る人の観念のキャンバスに、あらゆる雄大な自然、山の峰や清流の走る渓谷、あるいは大河や大海、そこに浮かぶ島々などを描き出していくのです。この石庭には、視えざるものの中に視る、聴こえざるものの中に聴く、禅寺の庭の無の境地に通じるものがありますが、ここではそれが数奇屋の建物に合わせて和らげられ、心和む浄土の世界として表現されています。

  • ―州浜(すはま)
    州浜(すはま)

    待合の前の内露地は、一面のオロシマチクによって、湖の水面(琵琶湖)が表現されています。その水面に延びる州浜は白い斑(ふ)が入ったチゴザサで表され、州浜の先端には岬灯篭が置かれています。笹での意匠表現は笹離宮ならではの美しさです。数寄屋で良く使われる「見立て」の一つです。

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―茶棟「箬庵(じゃくあん)」
茶棟「箬庵(じゃくあん)」

茶室「箬庵」は、安井清氏による緻密な計算のもと、さまざまな趣向が盛り込まれた笹離宮の中心です。左右に配された主従二つの席は、いずれも卍型に配された腰掛が特徴的。客が座した際、視線が重なることのないよう配慮した造りになっています。またここにはいっさい戸というものがなく、開放的な空間が造られていることにも安井清氏の茶に対する重いが表れています。正席は、人の対話に最適とされる「方丈」=四畳半の広さに造られ、柱や垂木などに北山杉の磨丸太を用いた空間。一方、従席は正席よりも広めに造られ、表面に黒の斑模様がある錆丸太を用い、空間そのものがおのずと主従の別を表しています。

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  • ―点茶台「八峯卓」
    点茶台「八峯卓」

    立礼の茶会に必須なのが点茶台(てんちゃだい)ですが、通常は漆塗りの台などが使われることが多いようです。「八峯卓」は、畳の上で点前をする様に笹離宮のために故安井清氏と石州流彦根一会流家元が共同で創作したもので、彦根一会流と笹離宮にのみ存在します。

  • ―正室
    正室

    方丈の三方に開口した卍字型腰掛を有する庵で、主に白無垢の北山杉を柱、垂木などに多用した造りになっています。方丈とは京間の四畳半の空間のことで、人が話し合うための最適の空間であるとされます。腰掛が卍に配されているのは、高貴な方々は正面に対峙して腰かけて、視線がぶつかることを好まないための配慮とされ、皇室ゆかりの庭園の四阿(あずまや)などにもこの意匠が取り入れられています。

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―簾・暖簾・毛氈
―簾・暖簾・毛氈

「箬庵」は季節や状況に合わせて、簾、暖簾、毛氈などを整えます。毛氈は正式には紺色のものを使います。暖簾は紺と白のコントラストが美しいもので、最上客をお迎えするときのみに掛けられるものです。